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JIS C 6205 ( リダイレクト:COBOL ) : ウィキペディア日本語版
COBOL[こぼる]

COBOLコボル)は、事務処理用に開発されたプログラミング言語である。
名前は「」(共通事務処理用言語)に由来する。
== 概要 ==
理系の事務員や官吏でもプログラミングできる言語として設計されたため、自然言語である英語に近い記述をめざしたコマンド語彙や構文(シンタックス)が採用されている。特に金額計算など事務処理用に広く使われている。
COBOLは自然言語(英語)に近い構文を持つため、そのソースコードは記述が冗長にはなるが、可読性が高い。本のように、部、節、段落、文という階層で記述される。人によっては関数や数式だらけの言語よりもとっつきやすいといえる。
リフレクションができないなど、モダンなプログラミング言語に比べて論理制御機能は貧弱である。一方、文字列解析や文字列編集、帳票、画面編集などの事務処理機能は豊富である。
COBOLは仕様が古くレガシーな言語である。ただ、言語規格は拡張が続けられていて、2002年版以降ではオブジェクト指向にも対応して部品性を向上した。現実のプロジェクトで制約となるのは、COBOLの言語機能の不足よりは、稼働プラットフォーム、業務運用あるいは保守体制である場合も多い。
COBOLは、科学技術計算向けのFORTRANに次いで国際的な標準化が行われた、初期のプログラミング言語である。過去のバージョンとの互換性を重視した国際標準規格にしたがって多くのプラットフォームでコンパイラが開発されてきたので、COBOL to COBOLのマイグレーション(プラットフォームの更新)は比較的容易である。
膨大なCOBOLプログラムおよびそれらの処理するデータが、企業や政府機関に長年開発し続けられ稼働している。ガートナー発という情報によれば、メインフレームが世界1万サイト以上あって3万8千のレガシーシステムがあり、COBOLは全プログラム約3,100億行のうちの約65%の約2,000億行あって、毎年約50億行が増えているという
Around 80% of the world's actively used code is none other than COBOL
20 Things You Might Not Know About COBOL (as the Language Turns 50) (Darryl Taft)〕
Platform Migration (CRATOS; Andrew Wickett) p.9 "COBOL Facts"〕。これはFORTRANアセンブラを合わせた資産の数十億行に比べて圧倒的に多い。また、世界の商用データの約75%、商用トランザクションの80%以上(Google検索の200倍以上)である。COBOL開発者は85万人以上いるが、COBOL開発者の増加より減少がずっと速いという。
日本国内では、2004-2009年のプロジェクトデータ2,417件をまとめたIPAのレポートによると、1位のJava(25.4%)に次いでCOBOLは16.8%で2位〔ソフトウェア開発データ白書2010-2011 (IPA) 39ページ「図表4-4-1、4-4-2開発言語(第1回答)」〕である。
このように、誕生から半世紀たってもなお主流言語のひとつの座を占めている点で、他の初期の言語を引き離している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 COBOL 」があります。




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